はるの本棚

口下手な私の人生と推し本について。

【場面緘黙症】学校で声を出せなかった時に救われた本3選

こんにちは。はるのゆきです。

以前の記事に、高校3年生まで学校で声を出せない場面緘黙症』だったことを書きました。

 

haruharu2021.hatenablog.com

 

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学校では極度の緊張状態で、体力的にも精神的にも疲れる日々でした。

そんな日々の癒しは、家でゆっくり読書をすること。

場面緘黙症だった小学生〜高校生の間、いろいろな本を読みましたが、中でも特に心を救われた3冊の本を、ご紹介しようと思います。

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場面緘黙症だった私が救われた本3選

3冊と決めはしたものの、絞れなくて悩みました。

だって本当に色々な本に心を救われてきたので…

しかし心を鬼にして、あえて選びましょう!

 

発表!この3冊です!

ブレイブストーリー 宮部みゆき

②カラフル 森絵都

西の魔女が死んだ 梨木香歩

 

どれも超有名な作品なので、説明せずとも皆さんご存知かもしれません。作品のあらすじは記事の後半に記載しますね。

 

選んだ理由は?

実はこの3冊、ストーリーに共通点があります。

 

世界観は3冊とも全然違いますよね。

ブレイブストーリー」は異世界中心のファンタジー。「カラフル」は中学生の元に天使が現れるというファンタジー+現実の融合した世界。「西の魔女が死んだ」は田舎の祖母と過ごすという現実的な話(その祖母は魔法を使う設定ですが、ごく自然な表現で、ファンタジー要素は薄めかと思います)。

 

では共通点は何でしょう?

 

それは、主人公が現在の生活に疲れ、現状を変えたい!逃げ出したい!と思っていること。

そして新しい環境に身を置き、そこで自分の生き方を見つめ直すというストーリーである点です。

 

 

どうしてこの3冊に救われたのか?

私もこの主人公達のように、場面緘黙症である自分が嫌で嫌で仕方なくて、逃げ出したい!と常に思っていたからだと思います。

 

私のことを誰も知らない世界に行けば、きっと声を出して、皆と楽しく話せるに違いない。

活発で明るい女の子になれるに違いない。

それが当時の心境でした。

つまり、「私が話せないのは環境のせい。環境が変われば私も変われるんだ!」という気持ちだったのです。

 

しかしこの3冊の主人公は、「逃げるだけでは解決しない。自分が変わらなければ、何も変わらない。」ということに気が付きます。

 

そうやって現実と向き合っていく主人公達の姿に、とても勇気付けられました。

私も逃げることばかり考えず、まずは1日1日、現実を乗り越えようと思えるようになりました。

当時の私の逃げ癖を正してくれた作品達なのです。

 

多感な10代の頃に出会っていて本当に良かったなと思える3冊です。

それぞれのあらすじを、簡単に載せておきますね。

 

 

ブレイブストーリー

著者 宮部みゆき

小学5年生の亘は、幽霊が出ると噂される"幽霊ビル"で、要御扉(かなめのみとびら)に出会う。そこを潜り抜けると、不思議な世界・幻界(ヴィジョン)が広がっていた。そんな中、亘の父が突然離婚を宣言して家を出て行ってしまう。ショックで亘もろともガス自殺をしようとする母。「運命を変えたかったら、幻界へ行け」という呼びかけに応じ、家族を取り戻す為、母と自分の運命を変える為に亘は幻界へ…。

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カラフル

著者 森絵都

一度死んだ「ぼく」は、天使に「抽選にあたりました!」と言われ、「前世の過ちを償う」ために下界で誰かの体に乗り移って過ごす「ホームステイの修行」をおこなうこととなる。「ぼく」の魂は「小林真」という中学3年生の少年に乗り移り、「修行」が始まった…。

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西の魔女が死んだ

著者 梨木香歩

まいは中学校に入学したばかりの頃、不登校になってしまい、しばらくの間、おばあちゃんの元で2人で暮らしていた。そこで、まいは「魔女」になるための修行をすることになる。その修行は、「なんでも自分で決めること」だった…。

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最後に

3冊とも心を揺さぶる名言がたくさん出てきます。

日常に疲れた時に、手に取ってみませんか?

主人公達に、勇気と明日がんばるパワーをもらえるはずです。

私もこの記事を書きながら再読したくてたまらなくなりました。

 

はるのゆき