【読書】芥川賞と直木賞ってどんなもの?
こんにちは、はるのゆきです。
先日、2022年上半期の芥川賞・直木賞が発表になりましたね。
芥川賞を受賞したのは、高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』。直木賞は窪美澄さんの『夜に星を放つ』でした。
私はまだどちらも未読ですが、早く読みたくてワクワクしています。
ところで皆さんは、芥川賞・直木賞って、どんな賞かご存知ですか?どちらも有名な文学賞ですが、有名すぎて意外と深く考える機会が無かったりしませんか?
そこで今回は、芥川賞・直木賞について調べてみようと思います。
芥川賞とは
まずは芥川賞からいってみましょう。
芥川賞の正式名称は『芥川龍之介賞』。かの有名な文豪の名前を冠する賞ですね。
芥川龍之介、みなさんご存知ですか?
日本人なら誰もが一度は教科書で彼の作品を読んだことがあるはず。「羅生門」「蜘蛛の糸」「鼻」など、日本人の心に刻まれる名作を生み出した大文豪です。
学生時代、文豪の作品って難しくて苦手…と思っていた私ですが、『羅生門』との出会いでその意識が180°覆されました。
日本文学ってこんなに読みやすいんだ!こんなに奥が深いんだ!と感動し、以来私の好きな文豪ランキング上位に居続けている芥川。
そんな私の推し作家なので、芥川賞には勝手に思い入れが強いです(笑)
さて、そんな彼の文学作品は、“純文学”と呼ばれるジャンルのものです。
純文学って何でしょう?
Wikipediaによると、「娯楽性」よりも「芸術性」に重きを置いた小説のことを純文学と定義するようです。
「芸術性」ってどういうこと?
文学における芸術とは、文章そのものの美しさや、人間の内面をどう描くか、といった表現力の高さのことではないでしょうか。
つまり、ストーリーの上手さよりも、日本語としての美しさ、表現の巧みさに重きを置く作品が純文学と言えるのではないかと思います。(もちろん大前提としてストーリーが面白いことも大切だとは思いますが)
そんな純文学で名を馳せた芥川龍之介。
彼の作品のように、芸術性を踏まえた(=純文学)作品が選ばれるのが芥川賞になります。
直木賞について
では次に直木賞にいってみましょう。
直木三十五、みなさんご存知ですか?
調べたところ、大正時代〜昭和初期に活躍した作家だそうです。小説家、脚本家、映画監督などマルチに活動されていたお方とのこと。有名な作品は「南国太平記」。
私はお恥ずかしながら、この方の名前も作品を知りませんでした…。しかし、この時代に小説から映画まで幅広く取り組まれていたということは、本当に才能溢れる方だったのだろうと想像ができます。南国太平記、読んでみよう。
さてそんな直木三十五は、純文学作家の芥川とは異なり、“大衆文学”を執筆する作家でした。
大衆文学って何でしょう?
Wikipediaによると、「芸術性」よりも通俗的で「娯楽性」に重きを置いている小説とのこと。
「娯楽性」ってどういうこと?
娯楽とは、楽しさ。つまり起承転結のストーリーがあり、ストーリーに対してハラハラドキドキしたり、キュンとしたり、感動して泣いたり。ストーリー自体を楽しむことができるのが、大衆文学ではないかと思います。
例えば推理小説やSF小説も大衆文学に含まれるようです。映像化したら映えそうな、エンターテイメント性の高い文学が“大衆文学”ですね。
そんな大衆文学で名を馳せた直木三十五。
彼の作品のように、エンターテイメント性のある大衆文学が選ばれるのが直木賞です。
どっちが面白いの?
さて、ここまで調べてみて
芥川賞=純文学
直木賞=大衆文学
ということが分かりました。
しかしここで、じゃあどっちが面白いの?という疑問が湧きます。
どちらの賞も文学に精通したプロが選考するわけですから、作品としては最高峰のはずです。
しかし、何事もそうですが人には相性というものがあります。
とりあえず賞を取ってるから面白いはず!と闇雲に作品に手を出すと、あれ…思ってたんとちゃう…とモヤモヤしてしまう可能性も。
普段あまり読書はしないけど、芥川賞・直木賞は有名だからちょっと読んでみたいな〜という方。
ジャーーーン!!!
簡単なチェックリストを作ってみました♪
①〜⑥の中で、自分に当てはまる項目を選んでみてください⭐︎
芥川賞・直木賞のどちらがあなたに合っているか、勝手にオススメしちゃいます(笑)
↓↓↓
①起承転結がしっかりある話が好き
②ミステリーや恋愛ドラマなど、王道作品を楽しみたい
③遊園地のアトラクションのような娯楽が好き
④人間の心理を深掘りしたい
⑤綺麗な言葉や文章に触れたい
⑥ゆっくり美術館を周るのが好き
チェックしてみましたか?
いきますよ?
結果は以下の通りです(^^)
①②③に当てはまる方
→大衆文学である“直木賞”作品がオススメ
④⑤⑥に当てはまる方
→純文学である“芥川賞”作品がオススメ
全て当てはまる方
こんな雑なチェックリストですみません(^^;
これで何となくでも両者の特徴が伝わったら嬉しいです。
おわりに
発表のたびに話題になる芥川賞・直木賞。せっかくなのでこの機会に手に取ってみませんか?
日本文学の面白さを知るきっかけになるのではないかと思います。
私はどちらを読むかって?純文学も大衆文学もどちらも好きなので選べません!
二作品とも買うしかないと思っています。
さあ早く本屋へ急がねば。
はるのゆき